クラスが異世界召喚されたなか俺だけ残ったんですが

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最新刊:4巻(2021/04/24)

出版社:幻冬舎コミックス
掲載誌/レーベル:バーズ

突然現れた神からの依頼で、クラスが全員異世界召喚された!! …はずが、教室の片隅の席で寝ていた【俺】、神谷夜兎は魔法陣のなかに入ることなく、スキルだけ授かったまま現実世界に居残ることになってしまった。高校生となった夜兎は気楽に過ごすはずがテロリストが現れたり、モンスターと戦ったり…!? 大人気“非”異世界ファンタジー第1巻!!

引用元:イーブックイニシアティブジャパン eBookJapan 

『クラスが異世界召喚されたなか俺だけ残ったんですが』レビュー|取り残された主人公が異世界の謎に挑む孤高のサバイバルファンタジー

『クラスが異世界召喚されたなか俺だけ残ったんですが』は、クラスメート全員が異世界に召喚される中、一人だけ現実世界に取り残された主人公が、異世界と現実の謎に挑むサバイバルファンタジーです。「異世界召喚もの」の王道設定に反し、主人公が異世界に行かないという新鮮な視点から描かれており、孤独と謎解きのスリリングな展開が魅力の作品です。

取り残された主人公の孤独とサバイバル生活

主人公の「取り残された」という状況が、本作ならではの魅力です。異世界召喚の典型的な展開に反して、 彼だけが現実世界に残り、異世界に行った仲間たちとの切り離された生活を送ることになる 。その孤独や不安と戦いながらも、彼がどのように生き抜くのかが、物語を通して丁寧に描かれています。周囲に誰もいない状況での生活や、異世界で仲間が経験している戦いや冒険を知る術がない中での孤独感が、切実なリアルさを持って伝わってきます。

少しずつ明かされる異世界と現実のつながり

主人公は現実に残りながらも、異世界と繋がる謎や異変を感じ始めます。クラスメートが異世界で何を経験しているのか、自分だけが現実に残された理由は何なのかといった疑問が物語を通して徐々に明かされ、読者も主人公と共に謎を追っていく展開が見どころです。異世界召喚に関連する不可解な現象が現実にも影響を及ぼし、緊張感が増していく中で、読者の興味を引き続けます。

成長していく主人公と異世界の仲間たち

主人公が孤独な現実生活を乗り越える中で自分自身の成長を遂げていく一方、異世界に召喚されたクラスメートたちも、過酷な異世界での戦いを通じてそれぞれ成長していきます。両者の成長が並行して描かれ、彼らの再会が果たしてどのようになるのかという期待感が、物語に深みを与えています。また、仲間たちの異世界での冒険が時折描かれることで、異世界と現実が少しずつ交錯していく展開もスリリングです。

ミステリアスな設定と飽きのこない展開

異世界と現実が交錯するミステリアスな設定が本作の大きな特徴です。王道の異世界ファンタジーに加え、現実世界の視点から描かれるサバイバル要素や謎解きの要素が独特で、飽きのこない展開が続きます。また、時折差し挟まれる現実世界での異変や、異世界に召喚されたクラスメートたちから届くメッセージが、今後の展開をさらに引き込む要素となっています。主人公と異世界の仲間たちがいつか交わるのか、あるいはそれぞれの成長を経て異なる道を歩むのか、今後の展開に期待が高まります。

新鮮な設定と読後感を与える作品

『クラスが異世界召喚されたなか俺だけ残ったんですが』は、異世界召喚ものの新たな視点を提供する作品です。 異世界に行かない主人公が現実に残り、異世界の謎や自らの存在理由に向き合う という設定が新鮮で、王道ファンタジーに飽きた読者にも新たな興味を抱かせてくれるでしょう。単に異世界で戦うだけでなく、現実でのサバイバルや精神的な成長、謎解きの要素が組み合わされ、異世界召喚ジャンルに深みをもたらしています。

まとめ

『クラスが異世界召喚されたなか俺だけ残ったんですが』は、異世界召喚という王道の設定を逆手に取った、取り残された主人公の孤独と成長、そして異世界の謎に挑むミステリアスなサバイバルファンタジーです。孤独な現実で生きる中で成長し、仲間との再会に思いを馳せる主人公の姿が魅力的に描かれ、異世界召喚ものの新たな楽しみ方を提供してくれます。異世界に行くことなく現実に留まった主人公が、異世界とどう交わり、物語がどのように展開していくのか、ぜひその目で確かめてみてください!