うちの職場では、定年後は再雇用で残るのが当たり前という空気があります。でも私は、その流れにそのまま乗るのではなく、自分で選べる状態を作っておきたいと思っています。
まだ辞めると決めたわけでも、時期が決まっているわけでもありません。ただ、そのために今、こういう準備をしています——という進行形の記録です。この記事は、そんな「辞める準備」の今を記録する第1回として書いています。
再雇用が当たり前という職場の空気に、違和感がある
私の職場では、定年を迎えた人はほぼ全員、再雇用という形でそのまま働き続けています。それが既定路線というか、「定年後は当然そうするもの」という空気が、特に誰かが決めたわけでもないのに、なんとなく職場全体に流れている感じがします。
再雇用という制度自体を否定したいわけではありません。実際、それで納得して働き続けている人もいますし、生活のために必要な選択でもあると思います。
ただ私自身は、その流れに何も考えずにそのまま乗ってしまうことに、違和感があります。「みんなそうしているから」「それが普通だから」という理由だけで自分の働き方を決めてしまうのは、なんだか違う気がするのです。
だからこそ、再雇用を選ばないと決めているわけではなく、再雇用に流されず、自分でその時に選べる状態を作っておきたい。今の私の立ち位置は、そういうことです。
辞めたい理由|役職じゃないのに、責任だけ増えていく「もやもや」
役職定年ではない。ただの「もやもや」
役職定年という言葉は世の中でよく聞きますが、私の場合は少し違います。もともと役職に就いているわけではないので、役職を外れるショックのようなものはありません。
それでも、年齢を重ねるにつれて、自分の中に「このままでいいのか」というもやもやが積もっていく感覚があります。役職があるわけでもないのに、なぜか気が休まらない。そんな感覚です。
評価されないのに責任だけ詰め込まれる感覚
具体的に何が一番きついかというと、評価にはつながらないのに、責任だけがどんどん重くなっていくことです。若手が担当を持ちきれない分の尻拭いや、誰も引き受けたがらない役回りが、気づけば自然と自分のところに集まってくる。
それでいて、評価や待遇が特別上がるわけでもありません。むしろ「もうベテランだから、できて当たり前」という空気で見られることの方が多い気がします。
役職に就いているわけでも、昇給が続いているわけでもない。それなのに責任だけは年々増えていく。うまく言えないけれど、「静かに使い潰されている」ような感覚が、正直あります。
これは特定の誰かが悪いという話ではなく、50代という年代にありがちな構造なのだと思います。中堅でもなく、上でもない。若手のフォローに回りやすい年次でありながら、評価の対象としては見てもらいにくい。そういう中間層特有の「飼い殺し感」が、私の中のもやもやの正体です。
通勤往復4時間という負担も背景にある
この「もやもや」に拍車をかけているのが、通勤の負担です。私は通勤に往復で4時間ほどかかる生活を送っています。移動時間そのものは仕事ではありませんが、体力と気力はしっかり削られます。
通勤時間が長いことについては、以前通勤時間を使った副業の実録でも書きましたが、この移動時間の負担が、日々の「もやもや」を静かに底上げしているように感じています。
辞める判断基準|生活費を15〜20万円台に下げて、資産・副業・年金で回るか
「辞めたらいくら必要か」ではなく「毎月いくらで暮らせるか」
セミリタイアや早期退職について調べると、「必要資金は5,000万円〜7,000万円」といった大きな数字をよく見かけます。もちろんそれも一つの考え方だとは思うのですが、正直、金額の大きさに圧倒されてしまい、自分ごととして考えにくいというのが実感です。
そこで私は、逆の順番で考えることにしました。「いくら貯めれば辞められるか」ではなく、「毎月いくらで暮らせるか」から考える、という順番です。
目安は生活費15〜20万円台。資産・副業・年金の見込みで賄えるか
今の私の中での目安は、毎月の生活費を15〜20万円台まで下げて、そこに趣味や旅行に使えるお金を少し上乗せしても、それが「資産」「副業」「年金」の見込みで回るかどうか、というラインです。
これはあくまで、私個人の今の目標値です。「これだけあれば誰でも辞められる」という話では決してありません。家族構成や住んでいる地域、持ち家か賃貸かによっても必要な金額は大きく変わってくるはずです。私の場合はこのくらいの水準を目安にしている、というだけの話として読んでいただければと思います。
今やっている準備|ほぼ全部、もう手をつけている
判断基準だけ決めても、実際に準備が進んでいなければ意味がありません。ここからは、今の私が実際に手をつけていることを、正直にまとめていきます。
新NISAの積立
資産形成の柱として、新NISAの積立を続けています。2024年10月から始めて、月10万円を積み立てているのですが、「50代から始めても遅いのでは」という迷いから、実際に始めてどうだったかまでは、50代で新NISAを21ヶ月続けた結果はこちらに詳しく書いています。
太陽光発電・固定費の見直し
生活費を15〜20万円台に下げるためには、固定費の見直しが欠かせません。我が家では太陽光発電を導入していて、太陽光発電の売電収入を毎月公開している記事はこちらにまとめています。
固定費については、太陽光以外にも、保険を掛け捨てタイプに見直したり、使っていないサブスクを解約したり、スマホを格安SIMに乗り換えたりと、一つひとつ手をつけてきました。格安SIMについては格安SIMに乗り換えてスマホ代を半分以下にした実録はこちらに書いています。
こうした固定費の見直しは、「頑張って我慢する節約」ではなく、「一度仕組みを作れば自動的に効果が続く節約」を意識してやっています。この考え方については、以前「頑張る節約」をやめて仕組み型に切り替えた話はこちらでも書きました。
副業(ブログ運営など)
資産・固定費だけでなく、収入を増やす側の準備として、副業にも取り組んでいます。今書いているこのブログもその一つです。通勤時間が長いという負担を、逆に副業の時間として使えないかと考えて始めたもので、詳しくは前述の通勤時間を使った副業の実録に書いています。
iDeCo・退職金の中身を把握しておく
iDeCoや勤務先の退職金制度についても、具体的な金額や制度の詳細をここで書くことはしませんが、「自分がどのくらい受け取れそうか」という見込みは、すでに一通り確認してあります。この記事では中身には立ち入りませんが、把握しておくこと自体が、判断基準を考える上での土台になっています。
こうして振り返ってみると、資産形成・固定費・副業・制度の把握と、ほぼ全部にはもう手をつけている状態です。ただ、それぞれまだ「途中」であることに変わりはありません。
唯一の残課題|住宅ローンの完済目処と、副業収入の不確実性
住宅ローンの完済目処が立っていないこと
ここまで準備が進んでいるように書いてきましたが、正直に言うと、唯一まだ目処が立っていないのが住宅ローンです。完済までの具体的な年数や残高はここでは書きませんが、「辞めても大丈夫」と言い切れるところまでは、まだ届いていません。
副業収入がまだ見込みとして不確実であること
もう一つの迷いは、副業収入です。ブログを含む副業は続けていますが、これが今後も安定して続く保証はどこにもありません。今の判断基準(生活費15〜20万円台を資産・副業・年金で賄う)の中で、副業がどのくらいの割合を占められるかは、まだ「見込み」の域を出ていないというのが正直なところです。
この2つが、私が今すぐには「辞める」と言い切れない理由です。ここを楽観的に書いてしまうと、この記事の意味がなくなってしまうと思うので、あえて正直に書いておきます。
まとめ|まだ途中。進行形の記録として、これからも書いていく
辞めると決めたわけではありません。ただ、再雇用という流れにそのまま乗るのではなく、その時が来たら自分で選べる状態は作っておきたい。今のところの私の考えは、そういうことです。
新NISA、太陽光、固定費の見直し、副業、iDeCoや退職金の把握と、準備はほぼ手をつけ終えていますが、住宅ローンの完済目処と副業収入の不確実性という2つの残課題がある限り、まだ「途中」の状態です。
この先、住宅ローンの状況や副業の見込みがどう変わっていくのか、これからも進行形の記録として、このブログで書いていきたいと思います。この「辞める準備」の進捗は、折を見てこのブログでまた記録していくつもりです。
なお、iDeCoや退職金、年金の制度に関する正確な内容や最新情報については、この記事では詳しく触れていません。ご自身の勤務先の制度案内や、日本年金機構、金融庁などの公式情報でご確認いただくことをおすすめします。
このブログでは、こうした50代の働き方・辞める準備の実録を当事者の目線で書いています。運営者について詳しくはプロフィールをご覧ください。
本記事は筆者個人の考え方・準備の記録であり、資産運用や税務、年金受給に関する助言ではありません。生活費や資産形成の目標値はあくまで筆者個人の目安です。制度の詳細・最新情報はご自身の勤務先、日本年金機構、金融庁等の公式情報でご確認のうえ、判断は自己責任で行ってください。

