太陽光発電の収支を毎月公開する、と宣言したこのシリーズ。前回の初回記事から2か月あいてしまいましたが、今回は7月分・8月分をまとめて公開します。ちょうどこの2か月で、梅雨という分かりやすい季節要因が数字にくっきり出ました。売電量は6月の266kWhから7月には147kWhとほぼ半減し、8月は186kWhへ回復しています。電気代・実質負担もあわせて、実額で見ていきます。設備概要や、2026年6月分までの数字は太陽光発電の収支を毎月公開している初回記事はこちらにまとめています。
【2026年7月】梅雨のさなかの実績|売電がほぼ半減した
まず、請求書と売電明細に「2026年7月分」として記載されていた実績です。算定期間は6月2日〜7月1日の30日間になります。
| 項目 | 実績 |
|---|---|
| 算定期間 | 6/2〜7/1(30日間) |
| 売電量 | 147kWh |
| 買取単価 | 26円/kWh |
| 売電収入 | 3,822円 |
| 電気代(使用量267kWh) | 9,338円 |
| 実質負担(電気代−売電) | 5,516円 |
| 売電が電気代をカバーした割合 | 40.9% |
売電量147kWhは、6月の266kWhと比べるとほぼ半分です。売電収入も6,916円から3,822円へ落ち込み、電気代9,338円のうち売電がカバーできたのは40.9%にとどまりました。「梅雨で太陽光の発電が落ちる」とはよく言われますが、実際の数字でここまではっきり落ち込むのを見たのは、我が家でも今回が初めてです。
【2026年8月】梅雨明け・発電回復の実績
続けて8月分です。算定期間は7月2日〜8月1日の31日間になります。
| 項目 | 実績 |
|---|---|
| 算定期間 | 7/2〜8/1(31日間) |
| 売電量 | 186kWh |
| 買取単価 | 26円/kWh |
| 売電収入 | 4,836円 |
| 電気代(使用量311kWh) | 9,796円 |
| 実質負担(電気代−売電) | 4,960円 |
| 売電が電気代をカバーした割合 | 49.4% |
売電量は186kWhへ回復し、カバー率も40.9%から49.4%へ持ち直しました。7月ほどではないにせよ、6月の76.6%にはまだ届いていません。8月の実績を見る限り、「梅雨が明ければすぐ元通り」というよりは、少しずつ戻ってきている、という段階のようです。
6月→7月→8月|3か月の推移をまとめて見る
ここまでの3か月分を、まとめて並べてみます。

| 検針月 | 電気代 | 売電額 | 実質負担 | 売電のカバー率 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年6月(公開済み・再掲) | 9,028円 | 6,916円 | 2,112円 | 76.6% |
| 2026年7月 | 9,338円 | 3,822円 | 5,516円 | 40.9% |
| 2026年8月 | 9,796円 | 4,836円 | 4,960円 | 49.4% |
※2026年6月分の電気代9,028円は、オール電化・二人暮らしの電気代2年分の実額はこちらですでに公開している数字の再掲です。また7月分の数字は、別記事「太陽光は元が取れるのか」の12か月分の表にも含まれています(集計の区切り方が違うだけで、同じ数字です)。この月次シリーズとして今回あらためて見ていくのが、7月分・8月分になります。
こうして並べると、カバー率が76.6%→40.9%→49.4%と大きく上下しているのがよく分かります。3.344kWという、それほど大きくない家庭用太陽光でも、天候ひとつで電気代のカバー率が半分近くまで動くのが、正直なところです。
なぜ7月に売電がほぼ半減したのか|梅雨という理由
7月分の算定期間(6月2日〜7月1日)は、関東甲信地方が例年梅雨のまっただ中にある時期と重なります。気象庁が毎年発表している梅雨入り・梅雨明けの目安によれば、関東甲信は例年6月上旬ごろに梅雨入りし、明けるのは7月中旬〜下旬ごろとされています。つまり今回の算定期間は、まるごと梅雨の前半に重なっている計算になります。
雨や曇りの日が続けば、太陽光パネルに当たる日照時間はそのぶん減ります。今回、売電量が266kWhから147kWhへほぼ半減したのは、この梅雨による日照時間の減少が主な要因と考えられます。ただし、気温によるパネルの効率や、家の中で使う電気(自家消費)の増減など、ほかの要因が多少なりとも重なっている可能性もあるため、「梅雨が唯一の原因」と言い切ることはできません。あくまで「梅雨という分かりやすい要因が、数字にはっきり出た」という受け止め方が正確だと思います。
電気代・実質負担への影響
7月分・8月分は、電気代そのものも267kWh→311kWhへ増えています。8月分(算定期間7/2〜8/1)から時間帯の区分が「他季」から「夏季」に切り替わっており、内訳を見ると次のようになっていました。

| 時間帯(8月分) | 買電量 |
|---|---|
| 夏季ピーク | 5kWh |
| 夏季その他 | 107kWh |
| 夏季夜間 | 74kWh |
| 夏季深夜 | 125kWh |
| 合計 | 311kWh |
「ピーク」「その他」「夜間」「深夜」というのは、時間帯によって電気の単価が変わる契約のため、検針票にこの区分で載っているものです。夏季・他季という季節の区分も同じで、季節と時間帯の組み合わせごとに使用量が集計されています。
エアコンの使用が増える時期に入り、電気代自体は7月分9,338円→8月分9,796円へじわっと上がっています。それでも実質負担は5,516円→4,960円へ「下がって」います。ここは少しややこしいので、正確に書いておきます。電気代が減ったから実質負担が下がったのではなく、売電が147kWhから186kWhへ戻ったことで、差し引きの負担が軽くなったというのが実態です。電気代そのものが月ごとにどう動いてきたかは、オール電化・二人暮らしの電気代を2年分まとめた記事に詳しく書いています。

もうひとつ補足です。8月分の電気代9,796円には、国の電気・ガス料金の軽減措置(1kWhあたり3.5円、311kWh分でおよそ1,089円相当)が含まれています。この値引きの仕組みと、実際の予測との答え合わせは、2026年夏の電気代補助を実績で試算した記事はこちらに詳しく書きましたので、気になる方はあわせてご覧ください。
このシリーズの続け方について、正直に
初回の記事では「毎月そのまま公開していく」と書きましたが、実際には今回、7月分・8月分をまとめての公開になりました。検針票が届くタイミングや、記事にまとめる時間の確保が思うようにいかず、結果として「毎月きっちり」は難しいというのが正直なところです。無理に毎月にこだわるより、データが揃ったタイミングで、まとめてでも正確に公開していくやり方に切り替えていこうと思います。
なお、設置からの累計でどれくらいの収支になっているか、「元が取れるか」という視点での検証は、この月次レポートとは別に太陽光は元が取れるのか、実績で検証した記事はこちらにまとめています。あちらは直近12か月をひとまとめにした年間集計、こちらは月ごとの動きをそのまま見る実況、という役割分担です。
まとめ
3か月分の実績をあらためて振り返ると、売電量は266kWh→147kWh→186kWh、電気代のカバー率は76.6%→40.9%→49.4%という推移でした。梅雨のあいだ、太陽光の発電はここまではっきり落ち込みます。「太陽光は天候ひとつで、これくらい動くものなんだ」というのが、今回いちばんの実感です。
投資としておすすめするものではなく、あくまで「我が家ではこうでした」という記録として、参考にしていただければと思います。このブログでは、こうした50代当事者の家計・光熱費の実録を書いています。運営者について詳しくは筆者(オール電化・太陽光あり・共働き50代)のプロフィールはこちらをご覧ください。
本記事は筆者個人の家庭における売電・電気代の実績記録であり、太陽光発電の設置を推奨または非推奨するものではありません。制度内容・単価は執筆時点の情報に基づいており、正確性・最新性を保証するものではありません。制度の詳細や最新の単価については、必ず資源エネルギー庁・各電力会社の公式情報をご確認ください。


