50代の収入の柱を数えたら1本だけだった|定年準備の中間報告

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50代の収入の柱を数えたら1本だけだった|定年準備の中間報告 50代の働き方

「生活費を15〜20万円台まで下げて、それを資産・副業・年金で回せるかどうか」。これが、第1回で立てた「辞める判断基準」でした。今回は、その収入側を、あらためて数えてみることにしました。税理士でもFPでも社労士でもない、50代会社員が自分のために点検した記録です。

第1回で立てた基準の「収入側」を、今あらためて数えてみる

この基準を立てたのは、シリーズ第1回の再雇用に流されず辞めたい50代の「辞める準備」実録でした。いくら貯めれば辞められるか、ではなく、毎月いくらで暮らせるか。そこから逆算して決めたラインです。

この基準には、支出側(生活費をどう下げるか)と収入側(資産・副業・年金をどう積み上げるか)の両方があります。今回はその収入側だけを取り出して、実際にどこまで進んでいるのかを数えてみることにしました。

時間という資源が乏しいなかで準備を進めている事情は、通勤往復4時間を3年続けて分かったことにも書いたとおりです。限られた時間の中で、収入の柱がどこまで育っているのか。正直に並べてみます。

そもそも「収入の柱」とは何を数えるのか|当てにできる度合いで4つに分ける

「収入の柱」と一口に言っても、中身はバラバラです。今すぐ現金が入るものもあれば、将来入る予定のものもあり、資産として持っているだけのものもあります。これを同じ「柱」として並べてしまうと、実態を見誤ります。

そこで、当てにできる度合いで4つに分けて棚卸ししてみることにしました。

分類 定義 我が家の該当
①いま実際に現金が入っている 給与以外で、今月も口座に入るもの 太陽光の売電(月3,000〜6,000円)
②制度で決まっているが金額・受け取り方が未確認 公的年金・退職金 年金(確認したことはあるが金額は非公開)/退職金(受け取り方すら未確認)
③取り崩して初めて収入になる(今は収入ではない) 資産 新NISA(月10万円・約+20%)・iDeCo(拠出停止中)
④育成中で、今はマイナス 副業 せどり/FBA(目標月20万円に対し現状赤字)

こうして並べてみると、今この瞬間、実際に現金が入っている柱は①だけでした。②は制度としては存在していても、私自身が金額・受け取り方をきちんと確認できていません。③は増えてはいますが、取り崩さない限り今月の収入にはなりません。④はまだマイナスです。

新NISAには月10万円を積み立てています。数字だけ見れば、資産形成はそれなりに進んでいるように見えます。でも、給与以外で今月実際に口座に入った現金は、太陽光の売電による数千円だけでした。資産を増やすことと、収入の柱が立っていることは、別の話だった——これが、今回棚卸ししてみて一番強く感じたことです。ここから先は、①〜④それぞれの現在地を、いまお金が入っている順に一つずつ確認していきます。

①いま実際にお金が入っている柱|太陽光の売電(月3,000〜6,000円)

唯一「今」現金が入っている柱

我が家では太陽光発電を設置していて、毎月の売電収入を太陽光発電の収支を毎月公開している記事で公開しています。月によって差はありますが、だいたい月3,000〜6,000円、過去12ヶ月の合計では43,966円でした。

金額としては大きくありません。それでも、4分類の中で①に入るのはこの太陽光の売電だけです。給与以外で、今月も実際に口座に入ってくる——という点では、他のどの柱よりも「本物」だと感じています。

でもこの柱には期限がある|FIT固定買取はおおむね2029年まで

ただし、この柱には期限があります。我が家は2019年6月の引き渡しで、太陽光の固定価格買取制度(FIT)はおおむね2029年までです。それを過ぎると、今の固定価格での買取は終わります。

FIT期間が終わったあと(卒FIT)は、売電収入がゼロになるわけではなく、自家消費に切り替えたり、蓄電池を導入したり、小売電気事業者等と改めて契約を結んで売電を続けたりする選択肢があると説明されています(出典:資源エネルギー庁「住宅用太陽光発電にせまるFIT買取期間の満了、その後どうする?」)。今のところ、私はまだ卒FIT後の具体的な方針を決めていません。それでも、「唯一『今』現金が入っている柱にも、賞味期限がある」という事実は、今回あらためて意識しました。

④育成中でマイナスの柱|副業(せどり・FBA)の現在地

副業として続けているせどり(Amazon FBA)は、目標を月20万円に置いています。ただ、現状はまだ赤字です。初回納品にかかった実費は約103,300円、対して売上は約17,300円。詳しい内訳はAmazon FBA初回納品の実費と結果に書きました。

4分類でいえば、副業は「④育成中で、今はマイナス」に入ります。いちばん期待している柱が、いちばんマイナスだった、というのが正直な現在地です。ここは隠さずに書いておきます。

とはいえ、目標の月20万円を見て悲観し、手を止めるつもりはありません。今は広告の絞り込みや売価の調整といった改善を続けていて、育成の途中という位置づけです。柱として数えられるのはまだ先ですが、いずれは①(いま実際に現金が入っている柱)へ引き上げていきたいと考えています。

③資産は「今の収入」ではない|新NISAとiDeCoを柱に数えなかった理由

新NISA(月10万円・21ヶ月・約+20%)は資産であって、今の収入ではない

2024年10月から、新NISAで月10万円の積立を続けています。約21ヶ月がたった今、投資した分だけで見ると約+20%です。詳しい経緯は50代で新NISAを21ヶ月続けた結果に書きました。ただし、この約21ヶ月は株式相場全体が比較的好調だった時期にあたるという点は、あらためて断っておきます。

数字だけ見ると、新NISAは順調に育っています。でも今回の棚卸しでは、これを収入の柱には数えませんでした。理由はシンプルで、取り崩さない限り、今月の収入にはならないからです。増えているのは事実ですが、「収入」と「資産」は分けて考える必要がある、というのが今回の整理です。

iDeCoも同じ整理。取り崩して初めて収入になる

iDeCoについても同じです。私は加入していますが、現在は新NISAを優先して追加の拠出を止めています。詳しい経緯や、iDeCoの受け取り方の整理はiDeCo出口戦略|50代の私が制度改正でまず確認したことに書きました。

iDeCoも新NISAと同じく、取り崩して初めて収入になるものです。今は資産として持っているだけで、③に分類しています。「増えているか・入っているか」ではなく、「取り崩さないと今月の収入にはならないか」で見ると、③に入れたものは今回、収入としてはカウントしませんでした。

②制度で決まっているのに、金額・受け取り方を確認していなかった柱|退職金の自己修正と、年金の今

【自己修正】第1回に書いた「見込みは一通り確認してある」を、正確に言い直します

再雇用に流されず辞めたい50代の「辞める準備」実録で、私はこう書きました。「iDeCoや勤務先の退職金制度についても……『自分がどのくらい受け取れそうか』という見込みは、すでに一通り確認してあります」。

その後、iDeCoの出口を調べる過程で、勤務先の退職金制度が一時金なのか、年金形式なのか、それとも選べるのかすら、実は確認できていなかったことに気づきました。「金額の見込みは把握していたつもりでも、受け取り『方』までは確認していなかった」というのが正確なところです。

過去の自分を責めるつもりはありません。今回、収入の柱をあらためて棚卸ししてみて、自分の確認の精度が足りていなかったことがはっきりしただけです。棚卸しというのは、こういう見落としに気づくためにやるものなのだと、あらためて思いました。

退職金は、今も受け取り方が未確認のまま

退職金は、今も一時金・年金・選択制のどれになるのか未確認のままです。この現在地は、iDeCo出口戦略の記事に書いた「宿題リスト」の1番手と変わっていません。

年金は「確認したことがある」が、金額はここでは書きません

年金については、ねんきん定期便やねんきんネットで確認したことがあります。ねんきん定期便は毎年誕生月に届くもので、50歳以上には老齢年金の種類と見込額が記載されると説明されています(出典:日本年金機構)。ねんきんネットでは、現在の加入状況が60歳まで続く前提の「かんたん試算」を、画面のクリックだけで確認することもできます(出典:日本年金機構)。

ただし、金額はここには書きません。人によって加入期間も報酬も違うので、平均額や一般的な目安を出しても、自分ごととして意味がないと思うからです。自分の数字は、自分のねんきん定期便・ねんきんネットで見る——それに尽きます。

もう一つ、繰下げ受給という選択肢があることも知りました。66歳から75歳までの間で受け取り開始を遅らせると、繰り下げた月数に応じて年金額が増え、最大で84.0%増になると説明されています(出典:日本年金機構)。受け取り方を後ろにずらすという選択肢もあるらしい、という紹介にとどめます。有利か不利かは人によって違うはずなので、ここでは判断しません。

働きながら年金を受け取るという選択肢が広がっている

制度の話をもう少しだけ。65歳以上で働きながら年金を受け取る場合の「在職老齢年金」は、年金が減額になる基準額が、令和8年(2026年)4月から月51万円から65万円に引き上げられたと説明されています(出典:日本年金機構「在職老齢年金の計算方法」)。

あわせて、高年齢雇用継続給付の支給率は、2025年4月1日以降に60歳になった方について15%から10%へ変更されたとのことです(出典:厚生労働省)。また、65歳までの雇用確保措置は義務、70歳までの就業確保措置は努力義務とされています(出典:厚生労働省)。

50代の私にはまだ直接関係のない話です。それでも、「働きながら年金を受け取る」という選択肢が広がる方向に制度が動いていることは、頭の片隅に入れておこうと思います。

まとめ|柱は「作る」前に「数える」。次に確認すること

収入の柱は「作る」ものだと思っていましたが、今回あらためて数えてみて、まず「数える」ものだったと気づきました。数えてみると、育っている場所も、まだマイナスの場所も、確認すらできていない場所も、はっきり見えてきます。

今の優先順位は、副業を伸ばすことと、資産を増やすこと、その両方です。どちらか一方に絞るのではなく、並行して進めるつもりです。

次にやることは、退職金の受け取り方の確認と、年金の見込み額のあらためての確認です。退職金は勤務先の担当窓口へ、年金は年金事務所やねんきんネットへ。金額はここには書きませんが、まずは自分の数字を自分の目で確認するところから始めます。

そして、私にとっていちばんの課題は住宅ローンです。ここは第1回から変わらず残っています。収入の柱の棚卸しが一段落したら、次はここに向き合うつもりです。この続きは、また折を見て記録していきます。

このブログでは、こうした50代・共働きの当事者目線で、働き方や暮らしの実録を書いています。運営者について詳しくはプロフィールをご覧ください。

本記事は筆者個人が自分の状況を点検するために整理した記録であり、年金・税務・投資・労務に関する助言ではありません。記載の制度内容は執筆時点の情報に基づいており、正確性・最新性を保証するものではありません。制度の詳細やご自身への適用可否は、必ず日本年金機構・厚生労働省等の公式情報、または年金事務所・勤務先の担当窓口・税理士・ファイナンシャルプランナー等の専門家にご確認のうえ、ご自身の判断で行ってください。